北海道のアイドル・タイトル未定さんを褒めまくる
先月、札幌のSound Lab moleで開催されたライブイベント『HOKKAIDO IDOL EXPO Vol.2』。
前記事では北海道初ライブとなったNUANCE(ヌュアンス)について書きましたが、もう1組楽しみにしていたのがイベントのホスト的な立場でもあるタイトル未定でした。
感心しすぎて
タイトル未定は2020年に結成*1された北海道札幌市を拠点に活動しているアイドルさんです。
アーティスト写真のメンバーは左から谷乃愛さん、七瀬のぞみさん、冨樫優花さん、阿部葉菜さんですが、七瀬のぞみさんは4月から学業のため活動休止されており、8月に卒業することが発表されています*2。
私がタイトル未定さんのライブを初めて拝見したのは、2月19〜20日に開催された『HOKKAIDO IDOL EXPO Vol.1』と『HOKKAIDO IDOL PARTY』。
SANDAL TELEPHONEが出演するということで観に行ったのですが、推しているアイドルさんの共演者として度々名前を見かけていたのと北海道のアイドルということで、タイトル未定さんがどんなライブをされるのか興味がありました。
実際に生でライブを観てみたら、非常に好感の持てるアイドルさんで。
またいつか機会があったら観てみたいと思っていたところに『HOKKAIDO IDOL EXPO Vol.2』の開催が発表されて、早速二度目の機会は訪れました。
昼の部は全体を見渡せる後方の高い位置から、夜の部は上手側の3列目あたりから拝見しました。
初回は好印象でも二度目は「あれ?そうでもないな…」ということもよくあると思うのですが、タイトル未定さんの場合は前回以上に好印象で。
ライブを観ながら思わず「良いわぁ…」と何十回と頷きながら心の中で呟いてました。
というか無意識のうちに声に漏れ出てたかもしれません。
この日は青とオレンジのグラデーション生地を使った衣装だったのですが、この衣装がめちゃめちゃ素敵で。
近年私が観たアイドルさんの衣装の中でも屈指レベルで好みだったので…
はじめました。
素晴らしかったなぁ。また機会があったら観に行きたいです。
優れた歌声と豊かな表現
前回と今回とライブを実際に観て、最近では配信ライブも観るようになって、タイトル未定さんの魅力が少しずつ鮮明になってきました。
ざっくり言ってしまうとパフォーマンスのレベルが高いということになるのですが、まず歌唱力が高いです。
歌唱力が高いといってもアクターズ系などにありがちな癖のある感じではなく、変な癖の少ない素直な歌い方なのが良いです。
ダンスに関しては私がど素人なので細かいことは分かりませんが、歌も含めて表現力が豊かで情感のあるパフォーマンスをされていて、ミュージカルの歌い手さんのようだなと思います。
アーティストやアイドルを好きになるとき、楽曲はもちろんですが私は歌唱力よりも歌声の良さを重要視しているのですが、タイトル未定さんは歌唱力が高いだけでなく歌声がとても良いです。
特に冨樫優花さんは生で聴いて衝撃を受けました。
非常に柔らかい響きの歌声で、ステージでの佇まいも相俟って昭和のアイドルさんの雰囲気を感じる方です。
阿部葉菜さんは滑舌が良くて遠くまで伝わるような澄んだ歌声。
小柄ですがついつい目で追ってしまうような非常にスケールの大きい表現をされる方です。
谷乃愛さんはまっすぐで丸みのある歌声。
王道アイドルのキュートさがありながら凛とした表現もできる方です。
お三方とも歌が良いのでソロのパートだけでなくユニゾンのパートも非常に綺麗。
ライブでユニゾンを聴いて感動したのを覚えています。
奇を衒わぬ良さ
楽曲に関しても好印象です。
近年のアイドルさんはBPMは速度超過気味でキックは盛り盛りで、フロアを沸かせることに重きを置いているところが多いですが、タイトル未定さんの楽曲はわりとミドルテンポやバラードなどいわゆる“聴かせる系”が多くて、沸かせることに偏重していない。
それぞれの楽曲にフックとなる要素はあっても、基本的には純粋に良い歌を追求している印象を受けます。
デビュー曲*3の「踏切」。
純粋にめちゃ良い曲だし、最初からこんなに芯の通った楽曲を出せるチームは凄いなと思います。
北海道のアイドルならではなMVも被写体の魅力が引き出されていて素晴らしい。
以前このMVが札幌の狸小路商店街の街頭ビジョンで流れているのを見かけて嬉しかったです。
北海道出身のTRIPLANEの江畑兵衛さんが作編曲で参加*4した「鼓動」。
まさに江畑さんという感じのエモい曲で、フェスや対バンでファンを多く掴めそうなパワーのある曲だなと思います。
情熱的でクールなダンスナンバー「溺れる」。
ピアノフレーズが印象的で、特にイントロがお洒落。好きです。
キラキラ爽やかな夏ソング「夏のオレンジ」。
メジャーアイドルさんの人気曲とも遜色ないんじゃないかというくらいの心躍る華やかさです。
TIFの野外ステージとかで演ったら映えそう。
タイトル未定さんの楽曲で今のところ一番好きなのが「灯火」。
ラップ調のAメロにヒップホップのテイストを入れたトラックで、上物のピアノも歌詞も温かくて、歌も素晴らしい。
こういう曲歌えるアイドルさん本当に良いと思います。
作編曲で携わっている青葉紘季さん、どこか見たお名前だなと思ったら豊崎愛生さんの「クローバー」でした(aokado名義)。
こんなところで繋がるとは。
楽しみが増す新体制
3人体制で活動していたタイトル未定さんですが、新メンバーの川本空さんが加わり新体制になりました。
HOKKAIDO IDOL EXPO。
— タイトル未定 (@MiteiTitle) April 17, 2022
2日間ありがとうございました。
東京から来て下さった6グループの皆さん素敵なライブをありがとうございます。
最後のステージで4月28日デビューの新メンバー 川本空 @Title_Sora のご挨拶をさせて頂きました。#タイトル未定 pic.twitter.com/8lUOigkHIA
この動画を観て、第一声がO'CHAWANZのららさんみたいに高くて驚きました。
配信された4月28日の新体制初ライブも拝見しましたが、アイドル未経験で初めてのステージということで初々しさがありながらも想像以上に歌が良かった印象です。
ハイトーンで棘のない浮遊感のある良い声をされているし、将来的にまた違った良いハーモニーが生まれそうな期待感もあるので、新体制も非常に楽しみだなと思います。
北海道アイドルのゲームチェンジャーに
タイトル未定さんを実際に生で観て率直に感じたのは、北海道にもこんなアイドルさんがいるのかという驚きと嬉しさでした。
今まで北海道拠点のアイドルさんにはあまりピンときたことがなくて。
北海道関係でいえば私はWHY@DOLL(ホワイドール)を推していた(る)のですが、活動拠点を東京に移して音楽性を変えてから好きになったので当てはまらないし…
現在進行形で北海道に拠点を置き活動しているアイドルさんで、ここまで好感を持ったのは初めてです。
北海道はアイドル不毛の地という言葉を耳にすることもあるし、東名阪福や新潟などに比べるとアイドルさんのメディア出演も少なく、北海道のアイドル界隈はどうしても閉じた世界になってしまっている印象があります。
ですので、タイトル未定さんが北海道アイドルの印象を変えてくれるゲームチェンジャー的な存在になれば良いなと期待しています。
純粋に良い音楽と良いパフォーマンスを追求しているアイドルさんは、アイドルファンに限らず様々な分野の人々に届く可能性があると私は信じているので、応援したいです。
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— タイトル未定 (@MiteiTitle) May 2, 2022
この夏も、どうか一緒に。#タイトル未定 pic.twitter.com/kvMsS41Uu3
セットリスト
HOKKAIDO IDOL EXPO Vol.2 DAY1 昼の部
- [日時] 2022年4月16日(土)11:30〜
- [会場] Sound Lab mole (北海道札幌市)
- 踏切
- 黎明
- 主題歌
- 夏のオレンジ
- 青春群像
HOKKAIDO IDOL EXPO Vol.2 DAY1 夜の部
- [日時] 2022年4月16日(土)17:00~
- [会場] Sound Lab mole (北海道札幌市)
- 薄明光線
- 溺れる
- 鼓動
- 道標
- 灯火