2021年お気に入り音楽作品20選
約1年ぶりのブログで、遅筆なゆえまたしても時期外れになってしまった感はありますが…
2021年にリリースされた音楽作品で心に残った、よく聴いていたなど個人的にお気に入りだった20作品を選びました。
※アルバムは説明の便宜上リリース順に掲載しており、順位とは関係ありません。
中島愛『green diary』
コンセプチュアルで、声優ではなく歌手としての中島愛さんそのものが濃く表れている印象で、今作が一番好きです。
テンポが揺れたりメロディーが複雑で一気に引き込まれる1曲目の「Over & Over」がまず凄いんですけど、特に好きなのは後半のクールで都会的な「窓際のジェラシー」「ドライブ」から「水槽」に繋がるところの流れが抜群に良いです。
月の満ちかけ『確かな瞳を見つけて』
遅まきながら最近聴き始めたのですが、一聴で即行で好きになりました。
時代を選ばない正に普遍的なポップミュージックで、熊谷さんの歌声も素敵。
楽曲から感じる温かさと切なさ、エレピの音の絶妙さに琴線に濃厚接触です。
もっと早く知りたかったなぁ。悔しい。
Spangle call Lilli line『Remember』
SCLLならではの詞の語感の心地良さと浸りたくなるサウンドの良さ。
全体的に爽やかで春っぽい感じで、SCLLの中でも明るめな印象を持ちました。
リズム隊が相変わらず格好良くて最高。
サイズ感も丁度良くて好きな作品です。
Lucky Kilimanjaro『DAILY BOP』
「Superfine Morning Routine」から「おやすみね」まで、一日の時間の流れに合わせて楽曲が繋がっていくアルバム。
日々の生活に寄り添って踊らせてくれるラッキリらしい粋なアルバムで素晴らしいです。
構えずにライトに聴けるのも良くて、休みの日に家でゆったり過ごしながら、あるいは外出時のBGMとしてよく聴いていました。
普段私は歌詞に注目して聴かない(聴けない)んですけど、ラッキリの楽曲は自然と歌詞が体に入ってくるので、言葉選びが絶妙なのだろうなと思います。
Japanese Breakfast『Jubilee』
アルバム冒頭の2曲「Paprika」「Be Sweet」を聴いて胸が高鳴りました。
彩り豊かなポップミュージックで、ビートも曲間も気持ち良くて、キャッチーなんだけど飽きない絶妙さも含めて素晴らしい作品だと思います。
The Marías『CINEMA』
The Maríasはクールでドリーミーで、魅惑的なボーカルも含めてめちゃ好きです。
惹きつけられるようなアートワークも素敵。
豊崎愛生『caravan!』
豊崎さんは私が最初に好きになった声優アーティストさん。
キュートでふわりとした心地の歌声と楽曲の良さ、作品から感じる音楽愛も魅力的。
久々のオリジナルアルバムは優しくあたたかな雰囲気で、聴いていて気持ちを持ち上げてくれるような作品。
特にさかいゆうさんが提供した「MORNING:GLORY」とたむらぱんさんが提供した「TONE」が最高で、改めて豊崎さん良いなぁと思いました。
川上きらら『Candy Sweetie Coat』
O'CHAWANZの配信ライブに出演していたのをきっかけに知ったのですが、古き良き的な趣のアイドル歌謡を歌っていて良いなと思い、そこからアルバムをリピートして聴くようになりました。
歌い方も昭和歌謡のアイドルを意識してるのかな、その辺はあまり詳しくないのですが。
5曲それぞれ曲調は様々ですが決してごちゃごちゃしておらず、特に「Shine on me!!」「海鳴りのソレイユ」の展開やメロディーが凄く好みです。
Men I Trust『Untourable Album』
心が鎮まるようなドリーミーなサウンド。
深青の海を深く潜って泳いでいるようなひんやりとした感じもします。
ハイになる感じではないですが、ボトムもしっかりしていてクールです。
FNCY『FNCY BY FNCY』
FNCYは音楽や活動自体もそうですが、大人が小粋に遊んでいる雰囲気があってめちゃ素敵だなと思います。
また私のようにそこまでヒップホップの濃いリスナーでなくてもすんなり聴ける間口の広さがあるのも好きです。
3人の声とキャラのバランスも完璧で、今作ではラッパーである鎮座DOPENESSさんの歌の部分がフィーチャーされていて、FNCYの魅力を増幅させているなと思います。
NONA REEVES『Discography』
ノーナは毎作のように選んでいる気がします。それだけ良いということですが。
まず「Seventeen」の軽やかな幕開けが良いです。アウトロで待ってましたとばかりに登場するピアノは大好物のやつ。
筒美京平さんリスペクトな「Disco Amigo」のキャッチーさには上がらずにはいられないし、今作は特に奥田健介さん曲の「Wake Up!」「New Journey」が良い感じ。
1曲1曲が強くて曲調も幅広くて、それでいて一つのアルバムとしてまとまっているのはノーナならではだなと思います。
JINTANA & EMERALDS『Emerald City Guide』
一十三十一さんをきっかけに知った、ドゥーワップをやるコンセプチュアルなバンド。
聴いているとキラキラしたトロピカルな別世界に誘われるような、オールディーズな趣のある楽曲達。
満足に旅もできないご時世なので、このアルバムのきらめきが心を埋めてくれたような気がします。
TENDRE『IMAGINE』
多岐にわたる曲調、耳に残る凝ったアレンジがツボですし、音の良さも素晴らしい。
ちょっとひんやりとしたクールなボーカルも色気があってずるいです。
降幡愛『ハネムーン』
80s歌謡曲のギラギラとしたあの感じを現代で表現している声優さん。
この方の徹底ぶり追求ぶりは凄いと思います。
サウンドも歌詞の語感も80年代のアニメに使われてそうな雰囲気で、“ちょっぴりおイタなことしちゃお”とか歌っちゃうヤバさが良い。
特に「真夜中のフライト〜約束の時刻〜」はキャラを演じる声優さんが歌う切なくて洒落たエンディング曲の装いで、でもそんな文脈に関係なくめちゃ好みです。
kiki vivi lily『Tasty』
kiki vivi lilyさんは軽やかでリズミカルで心地良い歌と、リズムと重ねたコーラスが映えるような楽器を入れすぎないトラックがお洒落で好き。
優しく日常に馴染み、どんなムードでもふと聴きたくなるアルバムです。
showmore『seek』
ジャズをベースにしたクールなサウンドに、大人で影をまとった詞世界と歌声が合わさったオリジナリティがshowmoreの魅力だなと思います。
1曲目「marble」のじわじわと高揚する感じ、レゲエ調が新鮮な「style」や中盤の荒ぶる「devilgirl」や浮遊感のある「snowflakes」、締めのバラード「37℃」「I love you」まで、多彩な曲調で流れもサイズ感も秀逸で最高です。
Magdalena Bay『Mercurial World』
Magdalena Bayは2021年洋楽方面で最高の出会いでした。
エレクトロポップとかディスコ的なそれぞれの楽曲がキャッチーかつめちゃ格好良い。
シームレスに繋いでいるところもあって流れも気持ち良い。
デビューアルバムでこの完成度は天才的です。
土岐麻子『Twilight』
トオミヨウさんとの3部作を継承するようなピリッとエッジの効いたトラックがありつつも、全体としてゆったりと温かみのある楽曲が並んでいて、硬軟のバランスが面白い。
「Mirrors」が特に異質な感じでまた面白いのですが、中心に土岐さんの歌声があることで全体の中での遊びとして成り立たせているような印象です。
土岐さんの歌声のパワーを改めて感じます。
HALLCA『PARADISE GATE』
前年のシングル『Twisted Rainbow / Pink Medicine』が素晴らしくて、次のアルバムはとんでもないことになりそうだと思っていたら、半端ない傑作がきました。
華やかで聴いていてポジティブになれるフュージョン「Precious Flight」、Especia時代から聴いている者にとってはたまらない「Paradise Gate」、ゴリゴリのベースとサックスが気持ち良い「Labyrinth」…
特に「Sweet Pain」は心地良い浮遊感と切なさで浸っていたくなるし、ラストの展開がめちゃめちゃ好き。
HALLCAさんのシルキーな歌声も最高です。
ブルー・ペパーズ『SYMPHONY』
前作『Retroactive』を聴いて衝撃を受けてファンになったブルー・ペパーズ。
今作もベテランなのかというくらいに巧みで半端ないクオリティの作品でした。
音が抜群に気持ち良くて、特にドラムとベースがめちゃめちゃ好みです。
それぞれの楽曲も素晴らしくて、全曲好きなのですが個人的にTWEEDEESの清浦夏実さんのボーカルが切ない「硝子の日々(feat. 清浦夏実)」と間奏でCharaさんが登場する「アカシア」は特筆したいくらい好きです。
心地良さの粒子を浴びまくれるアルバムです。